高周波焼入れの特徴
電磁誘導作用による高周波誘導加熱(IH)を利用し、秒単位で高温まで急速加熱した後に急速冷却することで、金属部品の表面を硬化させることが出来ます。これにより、金属部品の耐摩耗性、疲労強度および靱性を向上させることが可能で、自動車や建設土木機械、工作機械部品などに幅広く使用されています。また、IH技術によりCO₂排出量が少なくクリーンで地球環境にやさしく、短時間加熱で生産効率が高く省エネであるため、W-Eco®(Ecological&Economical)な熱処理として注目されています。
使用面での特徴
①優れた熱効率: 自己発熱、秒単位で1000℃までの表面急速加熱
②大きな熱サイクル設定自由度: 周波数、出力、加熱コイル、冷却システムの組合せ→種々の加熱・冷却条件
③清潔な環境: 電気を用いた直接加熱
④迅速な運転・停止: 電気を用いた直接加熱
⑤容易な自動化: コンピュータ制御の導入・インライン化
⑥小さいスペース: 高効率なトランジスタ式発振器の発達
製造設備
・汎用縦型高周波焼入装置(VFL1000)
・汎用縦型高周波焼入装置(VFW 2軸機)
・連続自動高周波焼入焼戻機
・焼戻炉
・仕上加工機(専用機)
熱処理の特徴 (自動車部品で)
大型から小型まで各自動車部品の焼入対応が可能な設備を保有しております。
大量生産対応の専用機、少量多品種生産の汎用機でお客様の御要望に即した生産が可能です。また試作品から量産品まで試量一致した焼入条件で、安定した生産立ち上げを実現しております。御要望により旋削・研磨・表面処理・塗装などの前後工程も一貫で御対応させて頂きます。
加熱コイル
加熱コイルセンターでは、豊富な経験と技術ノウハウを用いて加熱コイルを設計し、CAE解析を活用して形状の最適化を図ることで、お客様へ高品質な誘導加熱コイルをスピーディーにご提供することをお約束します。
加熱コイルセンターでは、複雑な形状でも加工出来る最新の設備を備えており、従来工法では製作できなかった一体型(接合レス)コイルなど、高品質・高精度の加熱コイルをご提供いたします。
経営理念
①熱処理技術を中核として、常に新商品・新事業の開発を進め社会の発展に貢献します。
②世界をリードする技術力、高品質、高いお客様満足度、そして透明で公正な企業文化を背景に社会から信頼されるパートナーを目指します。
③たゆまぬ自己変革に努め、常に成長することを目指します。
④安全および健康を基本として、人を育て、活力ある企業グループを目指します。
⑤地球環境との共生を基本として、企業の社会的責任を果たします。